Zoom講演会
~熊野英一の勇気づけ子育て法~
「アドラー心理学に学ぶ 子どもを勇気づける親・子どもの勇気をくじく親」
日時:令和3年1月30日(土)10:00
アーカイブ動画あり
保護者を含めた最近の大人の中には、不寛容、自己中心的、子供に関わることになると過保護になってしまうことがあります。他人や自分の失敗を受け入れる心の豊かさが求められており、このことはコロナ禍によりさらに顕著になってきています。
教育現場では、疲弊しきった先生が過度に敏感な保護者の顔色を伺いながら仕事をしている傾向にあり、権利ばかりを主張して義務を忘れがちな我々保護者にも、何らかの「親学」というものが必要であると感じておりました。
このような中、1月30 日(土)「アドラー心理学に学ぶ 子どもを勇気づける親・子どもの勇気をくじく親」と題して、株式会社子育て支援 代表取締役/ボン・ヴォヤージュ有栖川 代表 熊野 英一氏によるZoomライブ配信講演会を開催させていただきました。
熊野氏は、アドラー心理学に基づく「相互尊敬・相互信頼」のコミュニケーションを伝える〈親と上司の勇気づけ〉の専門家であり、執約60の保育施設立ち上げ・運営、ベビーシッター事業をされてきた保育のプロでもあります。
ほめない、叱らないというアドラー心理学では、子どもを「評価」して「操作」しようとする下心を捨て、その代わりに、子どもに「共感」して「信頼」を示すことを重視します。そのことで、本当の意味での子供の自立を支え、保護者自身も子どもと共に成長し、お互いに幸せになるということが、私たち保護者の本当の役割であると説きます。
「子どもが勉強をしない」「子どもが朝起きない」などの子どもの行動は「子どもの課題」であり、過度に不安になり心配し、短気でイライラしてしまう親の気持ちは「親の課題」というように、それぞれの「課題を分離」して考えることが大切だと。
「共感は、同意とは、まったく異なるもの」。あなたは、そう思っているんだねと、子どもの気持ちになって感じてみることが共感であり、それについて賛成する必要はないと熊野氏が語ると、講演会の後に行われたチャット形式による参加者から、賛同の声や子育てで悩んでいる保護者から安堵の感想が多数上がったことが印象的でした。
待つ、見守る、任せるという無条件の信頼を示すことは、子どもに対してのみならず、我々大人の社会の中でも求められていることではないのでしょうか。
幸せの3条件である「不完全な自己に対する受容」「他者への無条件の信頼」「価値ある自分による他者貢献の喜び」というものがどういうものであるのか、熊野氏が分かりやすく富士市のPTAメンバーに語っていただきました。
子育てに悩む私たちの質問に対して、講演後に熊野氏は歯に衣を着せぬかたちで明快にこたえてくださいました。講演を通じで熊野氏の人間性の魅力を垣間みることができたのと同時に、アドラー心理学に興味がわき、実践される方も多いのではと思いました。
熊野氏に特別に許可をいただきまして、アーカイブ動画を作成していただきました。まだ視聴されていない方や再視聴をご希望の方はこの富士市PTA連絡協議会ホームページから視聴することができますので、どうぞご覧くださいませ。
また好評につき、静岡県PTA連絡協議会ホームページでもご紹介されていますので、併せてご覧いただけると幸いに存じます。
【Zoom講演会のチラシ】
【講演後に受講者の質問や感想に気さくに語り掛ける、熊野英一 先生】
【来賓としてご挨拶をして下さいました、小長井義正 富士市長】
【多くの方々にご参加いただけたことに感謝を述べる 清淳也 富士市PTA連絡協議会会長】
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